京急本線踏切での脱線事故で非常停止ボタンが話題に!神奈川新町駅でトラック運転手による衝突事故

京急本線踏切での脱線事故で非常停止ボタンが話題に!神奈川新町駅でのトラック運転手による衝突事故

2019年9月5日に京急本線神奈川新町駅付近の踏切でトラックと列車が衝突し、列車が脱線する事故が起こりました。さまざまなメディアで事故が大きく取り上げられ、非常停止ボタンが話題になっています。京急本線の踏切脱線事故の非常停止ボタンについてまとめました。

京急本線神奈川新町駅付近の踏切でトラック運転手による脱線事故

時事ドットコムニュースの記事を一部抜粋しました。トラックの運転手は死亡したとのことです。

横浜市神奈川区の踏切で京急線の快特列車とトラックが衝突した事故で、トラックが踏切内で立ち往生していたことが5日、京浜急行電鉄への取材で分かった。障害物検知装置が作動し、電車の男性運転士(28)は赤信号を確認して非常ブレーキをかけたが間に合わなかったという。

神奈川県警によると、トラック運転手の本橋道雄さん(67)=千葉県成田市前林=が搬送先の病院で死亡し、電車の乗客ら33人が軽傷を負った。県警は本橋さんがトラックを立ち往生させたのが原因とみて、自動車運転処罰法違反(過失運転致傷)の疑いも視野に調べる。

出典引用:https://www.jiji.com/jc/article?k=2019090500846&g=soc

京急本線踏切での脱線事故で非常停止ボタンが話題に

さまざまなメディアで情報が飛び交っています。まずは時事ドットコムニュースの記事を見てみましょう。

京急によると、事故が起きた神奈川新町-仲木戸間では通常、時速120キロで走行。障害物検知装置が作動し、踏切の手前340メートルにある赤信号が点滅して運転士に異常を知らせていた。

120キロで走行していた場合、完全に停止するまで最大600メートル進むとされる。京急は、運転士が赤信号を確認して非常ブレーキを作動させたとする一方、衝突を回避できなかった理由については「調査中」と説明している。

出典引用:https://www.jiji.com/jc/article?k=2019090500846&g=soc

時事ドットコムニュースによると、列車は時速120キロで走行していたとのことです。踏切の手前340メートルの所に赤信号が設置されていて、障害物検知装置により赤信号が作動したと記載されています。

赤信号が踏切から340メートル手前にあり、赤信号に気がついたのが、赤信号の300メートル手前くらいとすると、最大600メートル制動距離の区間内に停車することができるはずです。運転士がどのタイミングでブレーキをかけたのかが気になります。

次に「FNN PRIME」の記事を見てみましょう。解説は技術評論家の桜井淳氏によるものです。

実は踏切に緊急停止ボタンがあるんです。トラックの運転士さんが下りて押すか、近くを通っている通行人が押すか、あるいはこの状況を見てホームにいる客や駅員とか誰か気がついた人がいればホームの緊急ボタンを押す。そうすれば多少はよかったのかもしれないですね。

しかし、気がついたときには神奈川新町駅を通過する快特電車が来ていた。ここで電車が緊急ブレーキをかけたとしても200~300メートルの制動距離がありますから、衝突を回避することはできないんですね。今回は緊急自動ブレーキが働いたと思うんです。というのはトラックが入り込んだときに遮断機が下りていて踏切が下りていた。そうすると障害物検知機がトラックを感知して、電車に緊急ブレーキが自動でかかる仕組みになっています。

出典引用:https://www.fnn.jp/posts/00048057HDK/201909051900_livenewsit_HDK

「FNN PRIME」では立ち往生しているトラックに遮断機が下りて、障害物検知機がトラックを検知し、そして自動ブレーキが掛ったのではないかと推論しています。しかし時事ドットコムニュースによると、運転士が赤信号を確認して、急ブレーキをかけたとしています。

2019年8月5日に放送された『グッディ』の番組では、鉄道ジャーナリスト梅原淳がコメントしています。鉄道ジャーナリスト梅原淳は、月刊「鉄道ファン」編集部を経て、フリーランスとなっています。著書に「新幹線不思議読本」などがあります。

京急はとてもスピードを出すということで知られています。次の停車駅の横浜駅から3つ手前の辺りでこの事故が起こりました。3つ手前というのは、徐行に入るところでしょうか?という質問に対して梅原淳氏は、

「直線がちの区間ですので、まだおそらく最高速度に近い、この区間では時速120キロまで出せるので、その速度に近いスピードで走っていたのかなと思う。

列車が踏切を過ぎてから、私の目視で列車の先頭車両が2両分あるいは3両分くらい先に行っていますので、3両というのは、距離でいうと60メートル近く。おそらく時速100キロくらいからブレーキをかけると、最短で400メートルくらいの停止距離が必要なんですけど、トラックに衝突したエネルギーを含めても、おそらくほぼ直前で前方を見たとか、非常停止の信号が出ているとか、それを確認してブレーキをかけているのではないかと。ほぼ直前というのは200メートル手前とか300メートルとか、本当に目の前くらいまで」

と答えています。

普通運転士だと直線だとどれくらい離れたところからいるなと分かる?という質問に対して、梅原淳氏は、

「基本的には晴れていますし、運転士の要件として600メートル先の信号機がどういう風になっている、色を見ることができなければ、免許をとることができない。

本日おそらく600メートル先は見えていたと思う。見えていたとしても、例えば駅で手前の様子が見えないとか、そういうことは多々ありますから、何とも言えないんですけど、何にもない状態でしたら、400メートル、500メートル、先は見えると思います」

と回答しています。そして梅原淳氏は、

「おそらくは非常停止ボタンが押されていて、それに反応して、ブレーキを押されているのではないかなと。

非常停止ボタンが押されると、正方形に4灯点灯する信号がありまして、それが点滅するようになっています。京浜急行の場合には、目視で確認する」

と語っています。京浜急行の場合には、列車に非常停止ボタンが押されたことを知らせるアラームのようなものはないとのことです。

『グッディ』の映像を見ると、赤信号が踏切から340メートルも離れているようには見えません。踏切のすぐ近くにあるように見えます。時事ドットコムニュースの赤信号とは、『グッディ』の映像の赤信号と同じものなのか、違うものなのか分かりません。

また非常ボタンが押されていればという議論について、『グッディ』の鉄道ジャーナリスト梅原淳氏によると、結局目視で赤信号を確認するということになります。果たして、すぐに非常ボタンを押していれば、事故が防げたのかという疑問が残ります。

赤信号の位置関係、列車の運転士がブレーキをかけたタイミングなどが分からないため、スッキリとしない状況です。鉄道の専門家ではないため、つたない文章で申し訳ありません。今後、さらに詳しい情報が明らかになることでしょう。

追記:

2019年9月6日に放送された『スッキリ』で、事故の解説がされました。

踏切の間にはセンサーがあり、支障があった場合、または緊急のボタンが押された場合、踏切の手前の方に異常を伝える信号があるとのことです。普段も運転士はそれを確認しながら走っているそうです。そして事前に支障の状況を把握できるとのです。

支障を知らせる信号は300メートルちょっと踏切から手前にあり、運転士はそれを見てブレーキをかけるとのことです。この区間は120キロのスピードで走っていて、基本的には運転士は前方の状況を観てますので、支障を知らせる信号のさらに手前で異常を感知しているとのことです。非常ブレーキをいつ入れ込むかは、運転士の判断によるそうです。

事故の状況をまとめました。トラックが踏切内に入り、遮断機が下りて、障害物検知機が作動しました。列車の運転士は障害物検知機が検知した信号に気が付き、ブレーキをかけたということになりそうです。しかしやはり障害物検知機が検知した信号の位置が明らかではありません。踏切から約300メートルほど離れた位置にあるとのことです。そして運転士がブレーキをかけたタイミングは京急が調査中とのことです。

2019年9月7日午前9時13分に報じられた「Yahoo!ニュース」によると、京急の運転士が非常ボタンを押したとのことです。

捜査関係者への取材で、トラックが踏切の手前で立ち往生した際、京急の運転士2人がたまたま通りかかり、トラックの運転手に「誘導してほしい」と頼まれ、右折して踏切に入る際の誘導もしていたことが分かった。

トラックが踏切に進入後、遮断機が下がったため、運転士は非常ボタンを押したが、トラックと列車は衝突した。

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