セラピー犬ベイリーの引退後の現在の里親は?後任はアニー

セラピー犬ベイリーの引退後の現在の里親は?後任はアニー

1月27日(日)の夜9:00から、NHKスペシャル「ベイリーとゆいちゃん」が放送されます。番組では、神奈川県立こども医療センターで大手術に臨むゆいちゃんに寄り添うセラピー犬のベイリーが紹介されます。3万年も前から共に歩んできた犬と人間の絆が生み出した奇跡に、番組で出会うことができます。

ベイリーとゆいちゃん

ベイリーは神奈川県立こども医療センターにファシリティドッグとして常駐するセラピー犬です。
セラピー犬に寄り添われた子どもは、沈んだ心を癒やし、手術室に向かう勇気を手に入れます。ゆいちゃんも、そんな子どものひとりでした。

大手術が必要なゆいちゃんとベイリーが、心を通わせながら幾つもの辛さを乗り越えてゆく姿を追いかけたドキュメンタリーです。

犬と人間の間には「互いに愛情を感じ、心を癒やし合う仕組み」が確かに存在することが分かって来ました。番組ではまた、最新科学によって『なぜ犬が人間の心を癒やすのか?』の謎が解き明かされつつあることも紹介されます。
 

ファシリティドックとしてのベイリー

ファシリティドッグとは施設に常勤する犬のことで、セラピー犬であるベイリーは、日本初のファシリティドッグです。ベイリーは、毛並みの美しい雄のゴールデンレトリバーで、トレーニングセンターのあるハワイからやって来ました。

来日後、静岡県立こども病院での2年半の勤務の後、2012年7月から神奈川県立こども医療センターで勤務することになりました。この時ベイリーは4歳、ハンドラーの森田さんとは、ハワイの訓練時代からのお付き合いです。

ベイリーは、手術室までの移動に付き添ったり、ベッドで添い寝をしたりして子どもたちを励まし、癒やし続けてきました。セラピー犬が居ることで、リハビリの効率が高まったり自閉症児のコミュニケーション能力の向上が期待出来ることから、ベイリーのような医療現場へのセラピー犬の導入は、全国の医療機関に広がりつつあります。

9年間努めたベイリーの引退

セラピー犬として、9年間の間に延べ2万3千人のこどもに関わってきたベイリーも10歳を迎え、2018年10月16日に高齢のために引退しました。ベイリーの後任は、2017年9月に着任した雌のアニーで、しっかり引き継ぎもされています。

2018年7月には一線を退き、病院内のボランティア団体「オレンジクラブ」の一員になりました。
ボランティアというスタンスで子どもたちの一部には寄り添い続けましたが、新しく患者となった子どもたちにはアニーが対応しています。

3ヶ月後のベイリーの引退式は大々的に行われました。ベイリーに励まされて元気になった子どもたちや、励まされながらこの世を去った子どものお母さん等が出席しました。

引退式ではたくさんのベイリーへの感謝の言葉が送られましたが、食いしん坊のベイリーは用意されたケーキをペロリと平らげてしまうという一幕もあったようです。

今では元気に小学校へ通う安田結ちゃん

番組でベイリーと一緒に紹介される「ゆいちゃん」は、センターで生まれの安田結さんです。ベイリーに励まされて受けた大手術のおかげで、今は元気に小学校に通っています。式典でのゆいちゃんのスピーチを紹介しましょう。

ベイリーは私にとっては友達です。
そばにいてくれると入院中のつらいことも忘れさせてくれました。
入院中は、ほとんど毎日病室へ来てくれたこと、つらいときは一緒に寝てくれたこと、とても感謝しています。
これからはアニーにベイリーの分も頑張ってほしい。お疲れさまベイリー、おいしいものをたくさん食べて元気でいてね。

神奈川県立こども医療センター

こども医療センターとは、小児病院、肢体不自由児施設、重症心身障害児施設の3つの施設からなる、小児総合医療・福祉機関です。主に義務教育修了までの年代のこどもを対象としており、病気や障害のある小児に医療と福祉を一体に提供しています。一般の病院や診療所と連携して、これらの医療機関では難しい、高度・先進的な医療が行われています。

ファシリティドッグ

ファシリティドッグとは、病院など特定の施設に常駐し、患者や家族に安らぎと与えるという役割を与えられた犬のことです。医療チームの一員として働けるように、専門的なトレーニングを受けています。

ファシリティドッグには、看護師や臨床心理士としての4年以上の臨床経験を持つ、ハンドラーという指導役が付きます。ハンドラーは勤務地の病院の近くに、ファシリティドッグと一緒に住んでいなければなりません。

日本では、ファシリティドッグはシャイン・オン!キッズから派遣されています。今はまだ静岡県立こども病院と神奈川県立こども医療センターでしか会えませんが、その試みは広がりつつあります。

ファシリティドッグプロジェクトは、多くの企業、団体、個人からの支援で運営されています。動物介在療法は特に小児医療では有効で、子どもたちや家族に癒やしや勇気を与える役割を果たしています。時々会えるだけでなく、大好きな犬がいつもそこにいてくれることが、子どもたちの心の励みになるのです。

ドッグセラピー

セラピードッグを使ったドッグセラピーには「AAA」「AAT」「AAE」の3種類が存在します。

AAA(Animal Assisted Activity)

動物介在活動と訳され、犬とのふれあいを楽しむことを中心に組み立てられたレクリエーションのことです。アニマルセラピーと呼ばれる活動は、このタイプのセラピーであることが多く、老人ホームの訪問などが広く紹介されています。

AAT(Animal Assisted Therapy)

動物介在療法と訳され、実際に医療の現場で行われる専門的な治療行為に組み込まれる、動物が参加する補助療法です。治療対象者が「犬好き」であることが前提とした治療で、2年以上一緒に訓練したセラピードッグとハンドラーによって行われます。

AAE(Animal Assisted Education)

動物介在教育のことで、 幼稚園や小学校等を訪問し、子どもたちに直接動物とふれあってもらう活動です。動物とふれあいうことで、子どもたちに命の大切さを子供たちに学んでもらいます。

その接し方で3種類に分類されるドッグセラピーですが、厳密な意味でドッグセラピーと言えるのは、「AAT」だけとされています。セラピードッグは、人への忠誠心と深い愛情によって、身体や精神の機能回復を必要とする人たちに向き合います。

その活躍の場は、全国の高齢者施設、病院、心身障がい者施設、児童施設、教育の現場の他、被災地への訪問活動、刑務所での服役囚の社会復帰プログラムのサポートなどにまで、どんどん広がっています。

ベイリーの引退後の現在の里親は?

セラピードッグは10歳をすぎると現役を引退することが多いのです。現役を引退した犬は、進路変更(キャリアチェンジ)をし、家庭犬に戻ります。高齢のためだけでなく、セラピードッグよりも家庭犬の方が向いている犬についても、このキャリアチェンジは行われます。

キャリアチェンジを迎えた犬は、「キャリアチェンジ犬」として、里親募集されることもあります。セラピードッグからのキャリアチェンジ券は、おとなしくて飼いやすい犬が多いのが特徴です。

ベイリーもどこかの里親に引き取られたのでしょう。しかし里親についての情報は見つかりません。ベイリーの余生をそっと静かに過ごさせてあげたいという気持ちからなのかもしれませんね。

日本アニマルセラピー協会でキャリアチェンジ犬の紹介および譲渡をしています。里親に興味がある方はぜひ下記のサイトを閲覧してみてください。

日本アニマルセラピー協会(内閣府認証NPO法人)

http://animal-t.or.jp/html/about-animaltherapy/more-therapydog/career-change-dog-info.html

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