ニムロッドとピープルの関係~2019芥川賞受賞者上田岳弘の記者会見の様子

ニムロッドとピープルの関係~2019芥川賞受賞者上田岳弘の記者会見の様子

2019年1月16日に東京の築地「新喜楽」で第160回芥川龍之介賞・直木三十五賞の選考会が開かれました。芥川龍之介賞は上田岳弘の「ニムロッド」と町屋良平の「1R1分34秒」に決定され、直木三十五賞は真藤順丈の「宝島」に決定されました。

第160回芥川賞・直木賞受賞者記者会見で受賞者3名が会場のステージに立ちました。まずは撮影タイムです。向かって左側から直木賞を受賞した真藤順丈、真ん中に川賞を受賞した町屋良平、そして右側に芥川賞を受賞した上田岳弘が記者の前に並びました。


出典引用:朝日新聞社 https://www.youtube.com/watch?v=lJ8Sr4S9kRs

記者会見での上田岳弘の発言

作品の手際の良さについて評価されていること

各作品で同じモチーフが使われているが、常に作品ごとに進化している。作品の進化を手際の良さと評価していただいたのではないかと思う。

作品の読みやすさについて

最初の一作目、二作目は自分がどれだけ速い球を投げられるかという興味で作品を書いていた。だんだん広く読んでもらいたいなと思うようになった。読みやすいことで作品の芸術性の深みがなくなって、浅くなってしまうのは違うなと思っている。極力読みやすく、作品の重要性は失わないというふうに書いている。

受賞をどのように知ったのかについて

番長皿屋敷の歌舞伎を観ながら待っていました。2幕目が終わって、電話が掛ってきました。受賞を知って、「受賞したな。受賞だ!」と思いました。

改めて芥川賞を取った感想について

芥川賞は有名ですし、対象となる作品の範囲が明確です。競技性が高いために、いろいろな事を言われます。候補の対象になるかってことを考えて書いている方が大半だと思います。そういう意味で緊張する賞でもあるって、今回3回目で、デビューして5年少しなんですけど、すごく候補になるだけで大切な賞なので、こういう形で評価していただいて嬉しいです。

仮想通貨と小説の共通点について

仮想通貨は取引台帳だけがある。それが存在するよって言っていることによって価値があるとされている。小説も文字しかないので、物体があるわけではない。本体は文章、テキストしかない。それが意味として読み取れないと存在しない。そういう意味では書いてあるだけで存在する、世の中に影響を与えるってとこが似ていると思います。

「人間の営みが終わってしまうかもしれない、そのことに愛惜感がある」と評価されたことについて

小説に限らず、芸術全般で「これって意味があるの」という行為を続けていくことによって、人間っては存在を担保されているかなという気がしています。そういう意味で今回ダメな飛行機を出しました。価値があるか分からないものを賭けてずっとやっていくっていう、効率では換算できないものが人間の尊厳の根本にあって、面白いかわからないけど、こういうもんを書いてみましたっていうことを続けていくことが大事なんじゃないかなって気がしました。今のところはそういうパッションがあればいいのかなって思いますけど、未来の事は分からないです。

IT記号の役員との両立について

すでにオーバーフローというか、いっぱいいっぱいなので、ニーズがありそうなことをやるって感じになってしまっています。今後に関しては良く分からないですけど、バランスとってやっていきます。

新人賞を受賞したときと、芥川賞を受賞したときと、どちらが嬉しかったですか?

新人賞の落選を2回経験しています。3回目だったので、あの時はもう本当にうれしかったというか、表現しづらいですね。それだけで2~300枚書けそうな感じです。

今回は番町皿屋敷の合間だったので、ある意味気が紛れました。公募の新人賞で、これでみんな読んでもらえるってほうが、申し訳ないけど、嬉しかったというか、感情が動きました。

記者会見最後の上田岳弘の一言

今回は「ニムロット」というタイトルで小説を書いたのですけど、僕の好きなロックバンドの「Peeple in the box」っていうバンドがあります。その「ニムロット」という同名曲を僕はすごく好きで、このタイトルで小説を書きたいなと思ったので、書けてて良かったなと思います。

People In The Box(ピープルインザボックス)とは

People In The Box(ピープルインザボックス)とは日本の男性3人組のロックバンドです。代表曲の一つに「ニムロッド」という曲があります。

まとめ

第160回芥川賞を受賞した上田岳弘の「ニムロッド」というタイトルの由来は「People In The Box」というバンドの同名曲で、上田岳弘がすごく好きな曲だということです。そしていつか「ニムロッド」というタイトルで小説を書きたかったということです。

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