声優アワードは出来レース?事務所枠とは?主演男優賞と主演女優賞の発表

声優アワードは出来レース?事務所枠とは?主演男優賞と主演女優賞の発表

「声優アワード」の受賞者の発表がありました。しかし声優のファンからは出来レースとの声が上がり、盛り上がりに欠ける授賞式になっています。なぜファンから出来レースと呼ばれるのか、事務所枠が実際に存在するのかなどを調べてみました。

今年の「声優アワード」受賞者

主演男優賞

内田雄馬

主演女優賞

三瓶由布子

助演男優賞 古谷徹 三宅健太
助演女優賞 芹澤優 東山奈央
新人男優賞 天﨑滉平 石井マーク 落合福嗣 仲村宗悟
新人女優賞 石見舞菜香 楠木ともり 林鼓子 本泉莉奈 本渡楓
歌唱賞 木村昴 石谷春貴 天﨑滉平 野津山幸宏 速水奨 木島隆一
パーソナリティ賞 諏訪部順一

事務所枠

「事務所枠」とは、例えば事務所が「○○賞」の枠に知名度を上げたい自社の声優をゴリ押しするという行為を指していると考えられます。事務所は声優としての実力よりも、ルックスを伴う声優を推したいという意向があるのかもしれません。実際に事務所枠があるかは分かりません。

しかし過去の受賞歴の偏りを調査することはできます。特定の事務所が賞を取りやすい傾向があるのか、実際にデータを出してみました。第一群と呼ばれていたメインの賞、つまり主演男優賞、主演女優賞、助演男優賞、助演女優賞、新人男優賞、新人女優賞、歌唱賞、パーソナリティ賞、最多得票賞の6部門9賞について第1回から第13回まで調査をしました。

声優別受賞数(165名中25名)

まず声優についての調査です。賞を取った声優の数は全部で165名です。165名の声優の中で、2回以上受賞している声優をピックアップしていました。

圧倒的に受賞数が多い声優は神谷浩史です。神谷浩史は主演男優賞1回、助演男優賞1回、パーソナリティ賞2回、最多得票賞5回の計9回も受賞しています。神谷浩史は一般投票で最も多くの票数を集めた声優に与えられる最多得票賞を5回連続で獲得し、殿堂入りを果たしています。名実ともに、誰もが認める声優と判断して構わないでしょう。

プロとして生計を立てる事が難しく、プロとして活躍している声優が少ないという現状を考えると、声優別の受賞の偏りは誤差程度と考えられます。特に違和感を感じるほどの受賞の偏りはありません。

9 神谷浩史
4 宮野真守
4 小野大輔
4 豊崎愛生
4 鈴村健一
3 阿澄佳奈
3 加藤英美里
3 諏訪部順一
3 沢城みゆき
3 平野綾
2 伊藤かな恵
2 遠藤綾
2 岡本信彦
2 花江夏樹
2 梶裕貴
2 芹澤優
2 戸松遥
2 佐倉綾音
2 佐藤聡美
2 細谷佳正
2 松岡禎丞
2 大西沙織
2 釘宮理恵
2 天﨑滉平
2 内田雄馬

事務所別受賞数(62社)

賞を取っている事務所の総数は62社です。明らかに他の事務所よりも受賞数が多いのが、「81プロデュース(声優数25 受賞数30)」、「アイムエンタープライズ(声優数14 受賞数20)」、「青二プロダクション(声優数12 受賞数19)」の3社でしょう。

事務所の規模からすると、「東京俳優生活協同組合(声優数3 受賞数5)」、「大沢事務所(声優数3 受賞数3)」なども大きいです。しかし受賞数では上記3社が圧倒しています。

事務所の「声優アワード」への影響力が関係しているのか定かではありませんが、統計上は受賞の偏りがあると言わざるを得ないでしょう。

81プロデュース 声優数25 受賞数30
アイムエンタープライズ 声優数14 受賞数20
青二プロダクション 声優数12 受賞数19
賢プロダクション 声優数7 受賞数7
プロ・フィット 声優数6 受賞数7
アクセルワン 声優数6 受賞数6
響 声優数4 受賞数4
ミュージックレイン 声優数4 受賞数8
ヴィムス 声優数4 受賞数5
アクロス エンタテインメント 声優数4 受賞数5
東京俳優生活協同組合 声優数3 受賞数5
大沢事務所 声優数3 受賞数3
劇団ひまわり 声優数3 受賞数6
アトミックモンキー 声優数3 受賞数3
アーツビジョン 声優数3 受賞数3
マウスプロモーション 声優数2 受賞数2
ホーリーピーク 声優数2 受賞数2
ぷろだくしょんバオバブ 声優数2 受賞数2
ソニー・ミュージックアーティスツ 声優数2 受賞数2
ジャストプロ 声優数2 受賞数2
インテンション 声優数2 受賞数5
アミューズ 声優数2 受賞数2
Rush Style 声優数2 受賞数2
MILLENNIUM PRO 声優数2 受賞数2
EARLY WING 声優数2 受賞数2

実行団体の問題

「声優アワード」にまつわる選考の実行団体の問題で話題になるのが、まず共催団体です。共催団体にはKADOKAWA、文化放送、小学館、小学館集英社プロダクションの4つの団体があります。文化放送はフジサンケイグループに属します。

アニメの制作会社にはプロデューサー業務とアニメの制作進行業務があり、基本的にプロデューサー業務はアニメのビジネス的な側面を担い、制作進行業務はアニメ制作の実務を担っています。声優アワードの共催団体はいわゆるアニメのビジネス的な側面を担う団体と分類することができるでしょう。

「声優アワード」の選考にあたり、KADOKAWA、文化放送、小学館、小学館集英社プロダクションの4団体の利害が絡む可能性があり、4つの団体と深くかかわりのある作品に出演している声優が選ばれるということは想像に難くありません。あくまでも噂ですが、ビジネスとしてアニメに携わっている以上、自社の不利益になることを率先してするとは考えにくいです。

次に話題上がるのが、後援として東京都が絡んでいるということです。東京都青少年の健全な育成に関する条例(とうきょうとせいしょうねんのけんぜんないくせいにかんするじょうれい)により、漫画・アニメが不健全図書としての指定を受けるというものです。実際にKADOKAWAの発行したコミック「TECHGIAN STYLE 妹ぱらだいす!2」)が不健全図書としての指定を受けています。

しかし東京都の条例が「声優アワード」の選考に大きく影響するとは考えにくいでしょう。仮に東京都の条例に違反していれば、東京都から不健全図書としての指定を受けるはずです。今年の選考対象のアニメ作品に不健全図書としての指定を受けた漫画・アニメがあるわけではないので、東京都の条例による影響があったと断定する根拠がないです。

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